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カブで北海道 根室から函館編

7月29日、朝の根室は霧が出ていて路面が濡れています。週間予報で計画してきたから、途中で多少変わっても仕方ないか…と、思って準備していたら、8:00には路面がなんとか乾いておりました。

ここからは旅も後半に突入し、我が家に帰るような行程になります。あんなに計画して準備したのに…本番の旅行自体は短く感じるんですよね。

R44までは根室に来た時と同じですが、途中からそれて、MACさんおすすめの北太平洋シーサイドラインに出ます。Google様のナビをイヤホンで聞きながら向かったので、シーサイドラインまでどこをどう走ったのかよくわかりません。

さらに霧がひどくて前がよく見えねぇーってのに、鹿が普通に飛び出してきます(笑)。まぁ慣れているから驚くこともないし、冷静に対処するのでぶつかる事はありませんが。

その北太平洋シーサイドラインですが…

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全くなにも見えないよ…MACさん(笑)。

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実に僕らしい期待通りの結果だなぁ。

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本来なら

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こんな感じだったらしいです。

厚岸まで出たところで、R44で釧路に向かって走ります。シーサイドラインは肌寒かったのですが、釧路に向かうにつれ、またもや暑い。ウェアが忙しいです。温度が変わり過ぎでしょ。アイリス箱が大活躍でした。

釧路へは11:20の到着で、ランチは釧路ラーメンをいただきます。お店はこちら

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銀水さんです。路地裏にあるのでわかりにくいです。こういう時、カブだと楽なんですよ。大型バイクだと、デカくて重くて小回りが利かなくて、探すのが面倒でイライラするんですよ。

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オーダーは醤油のワンタンメンにしました。

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銀水さんは創業が昭和10年で、釧路ラーメンを代表する老舗です。旭川ラーメンの蜂屋さんの時もそうでしたが、美味しいとか不味いより、こういう歴史ある本物が食べたいんですよね。そのお味はですね、あっさりしておりますね。予想通りでした。旭川の蜂屋さんもそうでしたが、今流行りの味じゃないんですよね。印象深くてパンチがあるんではなく、あっさりなんだけどコクがある…時代に流されていない…これこそが伝統の味じゃないですかね。☆5つ。こういう店、頑張って欲しいです。

釧路でMACさんに「なんにも見えなかった」とメールを送ったら、「白糠から先にもシーサイドラインがある」との返信が。マジか。MACさんの言われた通り調べると、県道1038号→R336…なるほど、これか。

釧路あたりでは日差しもあったのに、シーサイドラインに近くなると…この通り。

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しかも、なんだか海も荒れてて超怖ぇーよ…MACさん(笑)。誰も通っていないし。

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そして、やはり霧でほぼ見えない(笑)。その後、MACさんに報告したら「次回の楽しみにとっとけ」と、励ましのメールをいただきました。次回があるといいのですが。

今夜の宿はえりも町なので、R336ひたすら南下します。天候も悪いからか、R336に出てもライダーとはほとんどすれ違う事はありませんでした。ここは孤独との戦いでした(笑)。ぼっち体質だから、特に問題ありませんが。

このR336沿いには珍しい泉質の温泉があります。20180729_135755

晩成温泉です。ご利用はお一人様500円。宿泊施設もありました。

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泉質はナトリウム-塩化物泉ですが、ヨードが含まれており、全国でも珍しいお湯です。茶色で濁りはなく、うがい薬(イソジン)のような色(笑)で塩味がします。臭いも独特な…説明できない臭いがあります。源泉かけ流しではなく、循環で使用されていますが良いお湯でした。塩系だから肌にもいいと思いますし、ヨードって言うくらいだから殺菌効果があるんじゃないでしょうか。何のために殺菌が必要なのかわかりませんが(笑)。

ゆっくり入っていたら15時近くなりました。えりも町までは、ここから2時間は必要なので先を急ぎます。…が、一つ心配な事が…ガソリンが少なくなってきているのです。

シーサイドラインに入る時点では半分切ったくらいあったから、もう少し減ってから入れようと考えていました。北海道にはスタンドが少ないと言われていますが、今まで困った事もなく、どこでもあったので。

ところが…R336は国道なのにないんですよ(笑)。民家もほとんどないですし。おそらくR236にはあるんだと思いますが。ガソリンメーターの針はきっちり左に目一杯になってしまいました。そんな時、ホクレンのスタンドが見えたので止まったら…日曜で休み(笑)。スタンドのそばに居た女性に、他にスタンドはないの?と尋ねたら、20㎞先の広尾町まで行かないとないらしい…むむむ…万が一の場合に備えて携行缶に500mlあるので、計算上は30㎞は行けるはずですが。

この広尾町までの20㎞は、誰がなんと言おうが制限速度厳守を貫き通しました(笑)。広尾町のホクレンのセルフで入れると3.3ℓ入りました。タンクの全容量が3.6ℓ。あぶねぇー。

後で調べましたが、シーサイドライン入り口から広尾町までの間は92㎞ありますが、その間にスタンドはありません。もし途中でガス欠になったら、誰も居ない場所で呆然と立ち尽くす事になります。絶対涙があふれます(笑)。シーサイドラインを走る場合はガソリン満タンで(笑)。

広尾町からえりも町まではまだ47㎞もあり、時間はすでに16時を回っています。天気も悪い上に風も出てきて、本来はこのように素晴らしい景観の黄金道路も

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東映映画の出だしみたいな高波で超怖ぇー(笑)。

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何かの修行のようでした。

ハプニングが多かったのですが、17時くらいに無事宿に到着しました。

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本日の宿は、えりも館さんです。素泊まりで4800円。

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ちょっと高いと思いますが、湧別の伊勢屋さんからみれば全然清潔感があるし、バイクもシャッター付きのガレージで停められるし(これが選定理由)、そもそも場所的に観光客相手だから安い方だと思います。

この日は僕だけしか泊まっておりませんでした。真向いのラドン温泉付きの田中旅館さんや他の宿にはクルマがありましたが。何でなんでしょうか(笑)。僕はおすすめですが。

北海道の旅も残り少なくなってきましたので、贅沢にもお寿司をいただきます。

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お寿司屋さんは他にもありましたが、もう一軒は高いと評判だったので、いさみ寿司さんにしました。

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寿司といえば、日本酒が合うので頼んじゃいました。お寿司の方は、並が1000円で、その上が1700円、さらに上は2200円だったので、問答無用で並にしました(笑)。

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並だとここらへんの名物がラインナップされません。並みにした理由はもう一つあり、地方の寿司屋さんは、たいていネタは良いけどお寿司としてどうなの?というお店が多く、高いお金を出してがっかりしたくなかったから。ですが、ここの大将は腕が良いと思います。僕は東京で働いていた頃、下っ端の営業マンの頃から高級寿司屋に接待でお供していたので、少しだけ味がわかります。こちらのお寿司は、ネタだけでなく寿司として美味いです。

食い終わって帰るかな…なんて時に、「樽酒でもらった国稀(日本酒)が余っているから、サービスで出すよ」と言われ…江戸っ子だからこういう粋な計らいに弱いんですよね。

で、「せっかくだから地元のツブ貝もらっちゃおうかな」と、余計な事を言ってしまいました。

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新鮮でコリコリしていて、これも美味い。ですが、お勘定は3000円近くになりました(笑)。☆5つ。田舎の寿司屋とは思えません。後で調べると、大将は京都で修行を積んでいたみたいですね。

7月30日の朝6:00、道路からは水しぶきの音が聞こえます。霧がかかっている上に小雨がぱらついています。おいおい「聞いてないよぉー」(笑)。いつもなら7:00には出発するのですが、雨が上がってきたので、道路が乾くのを待って7:40に出発しました。

昨日は天気が悪かったので、襟裳岬はこの日に延ばしており、宿のあたりは霧もなくなっていたので張り切って行ってみました。

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…が、ついてねぇー。すげぇー霧(笑)。

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それでも意地で突端まで歩きました。

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これも次回の楽しみでしょうか。

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予定していた北海道の観光で、残るのは登別温泉のみ。ここから一気に登別温泉へ向かいます。

R336→R235で海沿いを走りますが、昨日ほど荒れた天気ではないものの、霧が立ち込めており、どんよりした中を黙々と走ります。

日高町に11:40着。ここでランチにいたします。お店はこちら

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すでに混んでいる「いずみ食堂」さんです。地元では人気があります。

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ブタ肉そばをオーダーしました。

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このお店の特徴は、蕎麦がほぼうどんに近い太さになっているところです。えっ?わかりにくい?

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食べかけで申し訳ないですが、すごい太いでしょ。味はですね、暖かい蕎麦なら、これはアリだと思います。食べていないけど、もり蕎麦は微妙じゃないでしょうか。☆4つ。確かにこれはこれで美味しいし、そして珍しいけど、蕎麦で勝負って感じではないなぁ。北海道でいろいろな蕎麦を食べましたが、北海道の蕎麦の文化って、ちょっと関東とか信州とは違うのかもね。

登別温泉までは、まだ100㎞以上あるので先を急ぎます。結局、海岸線はずぅーと霧がかかっておりました。それでもレインウェアまで行かない程度でしたが、苫小牧まで来たところで、とうとう必要となりました。

苫小牧市街は看板に誘導されるがままR36に向かい、R36をひたすら登別温泉へ向かいます。昨日も感じましたが、道北や道東と比べると、えりも方面はライダーが少ないですね。あまり人気のルートじゃないのかな。

計画段階から北海道で外せないのが、ドリフターズの歌でお馴染みの登別温泉。14:30に到着しました。海沿いは霧なのに、ちょっと登った登別温泉は晴れ渡っているんですよね。おまけに気温も高い。北海道はライダー泣かせだわ。

日帰りで利用したのはこちら

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花鐘亭はなや さんです。ご利用はお一人様850円。登別温泉の中ではお安い方ではないでしょうか。 

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高級感が漂うホテルですが、日帰りも歓迎みたいです。

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泉質は酸性-含硫黄・硫酸塩泉で、乳白濁で酸味があり、硫黄臭があります。こちらのホテルでは源泉かけ流しで使ってます。

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泉質からいって、群馬の草津温泉や青森の酸ヶ湯温泉に近いものを感じますが、ややマイルドな感じがしますね。はなや さんは、温度も熱くもなくぬるくもない絶妙なお湯で浸かれます。いろんな温泉に入って来ましたが、登別温泉は特徴があるのに、くどくないところが気に入りました。全国的に有名にもなりますよ。素晴らしいお湯です。

これだけで北海道に来て良かったです。今回北海道で6つの湯に入りましたが、No.1ですよ。やっぱり。ものすごい幸せな気分になれます。ものすごい極上の湯です。霧だらけのシーサイドラインも、怖かった黄金道路も、全く見えない襟裳岬も、どうでもよくなりました(笑)。

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登別温泉は有名だから、草津温泉並みの温泉街を想像しておりましたが、意外にもこぢんまりしているんですね。温泉まんじゅうもなかった気もします。あってもなくても、どっちでもいいですが。

15:50にもなったので、本日の宿へ向かいます。宿は伊達市に取っていて、Google様に聞いたら、県道2号の山道を案内するじゃありませんか。室蘭経由だとまた霧かもしれないし、タイヤも楕円形だから、ゴイゴイワィンディングをブッ飛ばし…ってほどではないですが、こちらを走りました。カブですからね(笑)。

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16:40に宿に到着。本日の宿は、ホテル キャッスルさんです。素泊まりで3800円。

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トイレ、お風呂は共同なので、ビジネスホテルとビジネス旅館の中間みたいな感じです。一番うれしかったのはエアコンがあるんですよ。タバコ臭いけど。それを考えればお値段は激安です。おまけに屋根付き駐車場だし。

ここは明日の函館に向けての前泊といった感じでしたので(予算に余裕があれば登別温泉に泊まりたかった)、目の前にあったセイコーマートで夕飯を済まし、早めに就寝しました。

7月31日、残念ながら北海道最後の日が来てしまいました。函館からのフェリーの時間は、余裕をみて14:00のを予約しております。函館までは160㎞ぐらいなので、4時間あれば行けるはずですので7:00に出れば11:00着となります。

一つ前のフェリーに空きがあれば、青森に渡ってからが楽になるので、とりあえず7:00に出発しました。

R37とR5で向かいますが、ここは長く感じました。そして、峠もあるんですよね。おまけに、また海沿いは霧が出ていたし。遅れたら、函館で有名なラッキーピエロでバーガーでも食おうと思っていたから気が楽でしたが、12:00の便で予約してたら少し焦っちゃったかもね。

なんとか予定通り、10:45にフェリー乗り場に着きました。

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案の定、繰り上げで対応してもらえました。函館は死ぬほど暑いです。

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搭乗準備は11:30ぐらいからなので、フェリー乗り場で早めのランチをいただきます。フェリーの中は不味くて高そうなので。

オーダーは、今回の北海道では食べれなかった豚丼にしました。


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本場の十勝の味なのかはわかりませんが、これ…少しタレが濃すぎるんじゃ…。本場もこの味付けなんでしょうか。もちろん完食していますけどね(笑)。

12:00に出航し、とうとう北海道を後にしました。

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「さようなら~北海道」と、おっさんが声に出したらキモいので、心の中で叫んでおきました。

北海道で、8泊9日(うち1泊はフェリー)しましたが、思いのほか短かったなぁ。

まだ、本州から我が家までがあるので、つづきます。

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