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カブで北海道 函館から八ヶ岳編

7月31日の12:00出航の津軽海峡フェリーに乗ることが出来ましたので、青森には15:40に到着いたします。予定していたフェリーだと17:45着だったので、今夜の宿泊地の弘前までの道のりの気分が楽になります。

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お供のバイクもカブなので、一般的には行きと同じ小樽~新潟のフェリーが妥当なのですが、早く帰らないといけない理由もないので、本州を自走する事にしたのです。

まぁ行きと同じ道のりはつまんない…のが最大の理由ですが、実は他にもあって、今回の旅のバイクはあえてカブしました。理由は前にも述べた通り、自分の旅のコンセプトにあっていたと思ったからです。

カブで日本一周や世界を走る人もいます。僕がバイク旅をする理由も、冒険心をくすぐるからではないだろうか…と、最近はそう考えていました。だとすると、バイクはカブだけで充分なんじゃないか?

北海道では良かったところもあった。しかし、僕には物足りなさも感じるシーンもあった…のも事実。バイク愛好者は、大型バイクと原付二種の組み合わせで乗っている方が多いです。自分にもやはり2台体制がベストなのか?…その答えを知りたい気持ちもあっての自走でもありました。まぁ フェリーは退屈すぎるのもありますけどね(笑)。

青森から弘前までは40㎞ちょいなので、約1時間で着きます。R7で向かいましたが、本州は青森とはいえ交通量が多い。ライダーが北海道をバイクで走りたい最大の理由はこれだろうなぁ…と、つくづく感じます。

日本の人口の推移は、高齢化しているとはいえ、1990年と比較しても大幅に増えているわけではありません。しかし、1990年代と比べて明らかに交通量は増えています。たぶん理由は、パワステやカーナビ、AT免許で自動車の運転のハードルが低くなった事。そして安価な軽自動車の普及でしょうね。100万も出せば中古の軽自動車は買うのは楽勝ですから。

昔の自動車は運転が難しく、ある程度のメカニカルな知識も必要でした。また、地図が読めないと遠方の外出は無理でした。だから、原付バイクに需要があったんだと思います。原付ではそんなに遠くへは行かないし、用もないのに乗ることはない。だから道路も比較的空いていたんでしょうね。ところが、今は原付は壊滅の危機。こういう層が軽自動車を乗るようになったから、地方でさえ慢性的に数珠つなぎが発生しているのではないでしょうか。さすが経済大国、あっぱれ日本ですよ。原付を買う感覚で、軽自動車が買えたり、維持出来るんだから。

これはもう燃料代なんて今の3倍以上にしたらいいと思います。何度かいままでも書いていますが。きっと原付の需要も戻ります。くだらねぇイオンモールは大打撃だと思いますが(笑)。こんな為に税金使って道路のインフラ整備するなんて、バカバカしい上におかしいでしょ。その分、公共機関を割安にしたら良いと思います。そこに税金を投与しろよ…と思います。えっ?クルマが売れなくなる?安心してください。人口が減るんだから、どのみち売れなくなりますって(笑)。今の人口推移の予想なら、2045年ぐらいになったら元に戻したらいいんじゃないの。

話が脱線しましたが、本日の宿には17時くらいに到着しました。

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スーパーホテル弘前です。ご利用はシングルで4800円。スーパーホテルは朝食が無料です。スーパーホテルはこれまでにも一度利用した事があり、ドーミーインやルートインと比較すると、ホテルとしての設備は劣るものの、その分が値段にも反映しているし、ビジネスホテルの本来の目的を考えれば実に合理的だと思います。

ただ4800円だから納得なわけで、シーズンの北海道だとこのスーパーホテルが1万円を超えます。1万円となるとバカバカしくて払えません。今回は泊まって再確認出来て良かったです。

8月1日は、朝食開始の6:30からいただき、7:00には450㎞も先の福島の喜多方へ向けて出発します。今回の旅で一番走る事になります。

ルートは、R7→R105→R13→R121です。海岸沿いには一切出ないで山の中を走ります。R105までは交通量も多くないし、ワインディングもあり、北海道の延長線上なところもあって辛くもありませんが、R13は死ぬほど長かった(笑)。ちなみに11:30でこちら

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道の駅 雁の里せんなんです。距離にして190㎞を根性で走りました。まだ東北なのに、北海道とは大違いでものすごく暑い。楽に33℃は超えていると思います。

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道の駅内のこちらでランチをいただき

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早々に、残り260㎞の距離に挑みます。R13は、ところどころ125ccは通れない無料区間の自動車専用道路があったり

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山形周辺からは2車線バイパスで、クソ暑いのに交通量も多く、かなりイライラします。米沢までがものすごく長く感じられ、カブだと軽い絶望感を味わえます。

R121に入り、やっと

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看板に喜多方の文字が…時間は16:30、もう一息で到着です。

この旅の最終の宿はこちら

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ガーデンホテル喜多方さんです。17時に到着しました。ご利用はシングルで5900円と、ビジネスホテルにしては少しお高めです。ですが

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部屋が妙にお洒落な作りですから、ビジネスユースじゃないのかも。それなら納得な値段設定ですね。おまけにバイクは1階の屋根付きフロアに停められます。ここから自宅までは350㎞。弘前からの中間地点なら米沢あたりが妥当なのですが、あえて喜多方にしたのは喜多方ラーメンを夕食にしたかったからです。

早速、ホテルの方に「おすすめはどこ?」と聞くと、「有名店はもう終わっていますよ」との返事が(笑)。ほとんどのお店は夜まで営業していないそうです。知らなかった。近くで19時までならやっているお店を教えてもらいましたが、自称グルメの私としては、どうしても歴史あるお店でいただきたいので、速攻でシャワーを浴び、18時まで営業中のこちらのお店に足早に向かいました。

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なまえ さんです。到着は17:55ぐらいでしたが、すでに暖簾がしまってあり…「今日は終わりですか?」と言ってみたら「どうぞ」の返事が。

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喜多方ラーメンのお店ではメジャーなだけあって、店内には有名人の色紙がたくさん飾ってあります。

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喜多方ラーメンに関しては、全国的にチェーン展開している坂内食堂も食べたこともあるし、遠い昔にもどこのお店か忘れましたが喜多方で食べたこともあるのですが

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なまえ さんのは、超さっぱり味でした。これだけ名の通ったお店なので、喜多方ラーメンとしての評価は高いのかもしれませんが、僕は坂内食堂のが好きかも(すいません)。☆4つ。評価が分かれると思います。

8月2日、残りは350㎞なので余裕もあり7:30の出発です。R118とR121で日光方面へ向かうのですが、偶然にも雨には降られなかったのですが、ところどころで路面が濡れておりました。気温も23℃と低めで、昨日の灼熱地獄とうって変わって楽勝です。

R121の日光までの道は狭いワィンディングが続き、平日だからストレスもないし、カブには気持ちいい道でしたが、大型バイクなら白バイ並みに振り回せる腕がないと面白くないと思います。日光から先のR122からは、またもや灼熱地獄(笑)。

特に前橋、高崎のあたりは、風がまるでドライヤー。38℃はいっていました。バイクなんて乗っちゃダメ(笑)。熱中症間違えなしです。R254の内山峠で14:30。ここからは、いつもの走り慣れた道です。

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16:02に約3300㎞の旅を終え、我が家に無事帰還しました。

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ODOメーターは7900㎞を超えました。

10泊11日の北海道ツーリング、新しい生活を始めるための準備時間を贅沢に使って走ってきました。今、思い出しても面白かった。出来れば毎年行きたいなぁ…(笑)と、思います。出会ったライダーと話ししたら、わりと毎年来ている人も多いんですよね。

今回の旅は、メジャーな観光地や観光向けの海鮮ものを食べるだけでなく、全然観光地じゃない深川や湧別に泊まったり、変わった温泉に入ったり、えりも町のメジャーじゃないところで寿司を食べたり、ご当地ラーメンを食べまくったり、少しは本物の北海道を垣間見れた旅ではなかったかなと思います。

反省点としては、北海道には9日いたのですが、ここは少し短かった気もしますね。すでに書いた知床半島もそうですが、釧路湿原や帯広に寄ってもよかったと思います。ですから、じっくりと北海道一周なら、あと3日はあってもいいと思います。ここは企画が甘かったなぁ…と反省しております。

北海道に行った個人的な感想としては、北海道の雄大さを満喫するなら道北で、風光明媚な場所なら道東かなと感じました。僕は風光明媚な八ヶ岳在住だから道東より、道北の…特にサロベツ原野とオロロンラインにはやられました。あの広大な大地に一人でいるのは、動物としての恐怖心を感じましたし、日本では他で見れる光景ではありません。そして、これはバイクや自転車で旅をしないと味わえない。クルマは鉄とガラスで囲まれていて安全だけど、画面を見ているみたいで身体で感じる感覚はありません。

北海道ツーリングにあたり、初心者の僕からアドバイスをするなら、僕は天気に恵まれたかもしれませんが、ウェアはメッシュのがいいんじゃないでしょうか。気温が厳しい時は、マイクロダウン(ユニクロの)と、レインウェアがあれば大丈夫(笑)。北海道は地域、地域で気温差がものすごくあります。15℃から33℃対応出来るようにしましょう。出会ったライダーにメッシュウェアは少なかったのですが、場所によっては地獄だったはずです。寒いよりマシって考えなのでしょうが、僕は暑いとやる気が出ません(笑)。

そしてバイクは…カブといいますか原付二種もたくさん走っていますが、僕のようなトコトコツーリングでも北海道なら250ccぐらいは必要かな…と思います。普通ならカブでも不自由する事はないのですが、現地のクルマが道交法を知らないので、危険回避の為にも、もう少しスピードが出た方が安全だと感じました。北海道の警察は、もっと頑張った方がいいよ(笑)。

なので、もう一度行くなら…やっぱりZRXでしょうね。今回のように時間があるなら、カブは自転車旅のようであり、アドベンチャー要素があって、大型バイクとは違った面白さがあります。しかし、決められた時間があったり、北海道の交通事情も考慮すると250cc以上のが無難だと感じます。

カブは面白いと思うけど、やはりカブのみだと、僕はバイクを操る楽しさという部分で物足りなさを感じますね。それは帰りの道中でも感じました。しかし、もし今一台しか持てないなら、今までのような大型オンリーではなく、ヤマハのSRとかヴェルシスの250を今なら選ぶかなと思います。動力性能より、ライディングポジションや取扱いを重視します。そこはカブで学びました。

10月には別府へ移住するので、ますます遠くなる北海道…もう一度、走ることが出来ることを願いながら、終わりにしたいと思います。

最後に、楽しかった北海道ですが「北海道に住みたいか?」って問われれば、これはないですね。倉本 聰先生には申し訳ないですが(笑)。

北海道は夏にツーリングするには良いところです(笑)。

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コメント

お疲れ様でした。
小説並みのレポートも大変楽しめました。
私はカブで走った事が無いので「先を越されたな~」と言う思いと同時に「忠告なんて無視、俺も絶対カブで走ったる」と決意しました。
だって楽しそうなんだもの。
まぁ定年後の余興になるでしょうが大きな目標が出来ましたよ。

投稿: たま | 2018年8月16日 (木) 17時06分

ある意味 満足出来たツーリングで良かったです。 
まだまだ機会があるので 次回は手軽なレンタルでも。 
あっちこっちと 複数回走り、立ち寄る事で北海道が濃くなっていきますよ~。

カブで行くなら1か月位 マッタリ行きたいです。 これも 定年後で家内がパスした時となるので それまで楽しみに取っておきましょう。 
でも その時点で我が家のカブは40年モノ・・・。 

投稿: MAC | 2018年8月16日 (木) 20時46分

たまさん

カブは自転車旅みたいで、これはこれでものすごく充実したツーリングで、今回はカブで良かったと思っています。
たまさんは、筋トレもしているから、定年後も全然いけると思います。僕は、たまさん保有のバイクなら、GNが面白いかも…で、無難なのはGSXですかね(笑)。

たまさん、ぜひオロロンラインをカブで行ってみてくださいね。出来れば17時過ぎで(笑)。もし、パンクでもしたら…ものすごい絶望感が待っているはずです。

MACさん

今回は応援メールありがとうございました。メールのおかげで後半の孤独感が緩和されました(笑)。
北海道でツーリングしてみると、毎年行ってるMACさんって、贅沢すぎるなぁー…と、それとMACさんみたいに複数回に分けた方が、一気に一周するより、より北海道を楽しめると思いました。よりお金が必要ですけど(笑)。

プランはちょっと甘かったですね。計画している時は、これで充分だと思っていたのですが…まぁ初回にしては、それなりだった…って事にしましょう。無職とはいえ、さすがに1ヶ月は無理…っていいますか、お許しが出ません(笑)。

カブでのツーリングは、ドゥービルで走るのとは別ものだと思います。ぜひ行ってみてください。僕も、もう一度があるなら10年後だと思います。

投稿: 友蔵 | 2018年8月17日 (金) 08時11分

ご無沙汰です。

「カブで北海道」なんて、バイク道の極意・真骨頂ですね。

私も1度、20年位前に道東を分不相応の重たい新品のハーレーで10日ほど1人でうろつきました。

その時はバイク経験はもとより、人生そのものの経験が浅かった上、ただ何となく暇だったから行ったに過ぎなかったので、「事の本質」といいますでしょうか、意味を見いだせずにいました。なのでただ走っただけでした。

己の人生の折り返し地点をとうに過ぎた今こそ行けば、感じるものは多少違うでしょうね (笑)

来年は行ってみるかなー。

そこでバイクは、何にするか。。。うちには例のR1200GSと普段使いのマジェスティS(155CC)しかありません。

多分「カブ」が正解でしょうけど、実は1度も乗った事がないので、何も知りません。カブのイメージは、そば屋、郵便局、新聞屋、ベトナム、驚異の燃費くらいしか頭に浮かばなくて。。。


カブは言わずと知れた名車ですので、中高年のバイク乗りは「カブで始まり、カブで終わる」、「上がり(最後)のバイクはカブ」なんて言ってますけど、人生テキトーな私にはよくその意味がよく分かりません。

カブには「何か」があるんでしょうね。その「何か」は聞いててわかるようでやっぱりわかっていない自分がいて、もしかしたら、なんとなく人生観が私と似ている友蔵さんなら分かり易く説明して貰えるのではないかな?と甘い期待をしているところであります。ぜひ、そこをネタに記事にしてください (笑)

でも別府へいってしまう前に行けて良かったですね。素晴らしい行動力です。


投稿: ワン助 | 2018年8月17日 (金) 22時27分

人生の適当度は、たぶんワン助さんに負けていない自信がありますよ(笑)。
しかも、ワン助さんもハーレー乗りましたか…車歴がますます似ていますね。そして、それが合わないで、何がベストなのかと模索するあたりも似ています(笑)。

ワン助に言ってもらえるほど、立派な目的があった訳でなく、僕も走っただけですよ。でも、北海道はフェリーで渡るだけあって、残された自然が別格でした。
確かにおっさんになってからのが、心に残るかもしれませんね。嫌な事も、くだらねぇー事も経験せざるを得ませんから。

カブが特別なのか?は、僕もよくわかりません。でも、惹かれます。個人的には、丈夫なんだろうけど非力でなんとなく頼りないところや、単純な構造で自力でメンテが可能、燃料代を含めて全てが安上がり…で、おもちゃ感覚で楽しめるからではないでしょうか。レゴブロックみたな感じで(笑)。
ちなみに、僕は始まりはカブではありませんので、終わりもカブかは微妙です。そして、カブオンリーは僕にはないですね。

ワン助さんはアメリカにも在住だったみたいだから、僕ほど感動がないかもですが、ぜひ北海道ツーリングに行ってみてください。

投稿: 友蔵 | 2018年8月19日 (日) 06時10分

友蔵さん。
北海道ツーリングのレポート二回も読んでしまいました。
少し予定を詰め込みすぎたのか慌ただしい感じがしました。
わたしもそう遠くない将来に行きたいと思います。

今ホンダのCB223Sに乗っていて例えば大阪ー富山のツーリングに行きたいなあと思うと高速走行が長くなるので大型いるかなああ?免許は取ってあるしと考え中。
でも仕事関係で近所の労基署とか行くときはCB223Sが便利。
迷うなあ。

まもなく別府に引っ越しされることになったようでおめでとうございます。九州のツーリングも色々教えてください。

投稿: ひでりん | 2018年8月23日 (木) 17時14分

友蔵さん。
北海道ツーリングのレポート二回も読んでしまいました。
少し予定を詰め込みすぎたのか慌ただしい感じがしました。
わたしもそう遠くない将来に行きたいと思います。

今ホンダのCB223Sに乗っていて例えば大阪ー富山のツーリングに行きたいなあと思うと高速走行が長くなるので大型いるかなああ?免許は取ってあるしと考え中。
でも仕事関係で近所の労基署とか行くときはCB223Sが便利。
迷うなあ。

まもなく別府に引っ越しされることになったようでおめでとうございます。九州のツーリングも色々教えてください。

投稿: ひでりん | 2018年8月23日 (木) 17時21分

そうなんですよ。振り返ると計画が甘かったと思います。単純に距離で計画してしまったあたりが良くなかったと思います(笑)。
観光という意味での下調べが甘かったですね。それと後半は天候が良くなかったから、足早になってしまったところもありましたね。
ただ、今年は大雨があったり台風が多かったりで、今考えてもあの期間がベストでした。天気が悪いと、北海道のあの景色が半減してしまうから…そう考えると、北海道ツーリングは難しいなぁ(笑)。
まぁ僕にしては、まぁまぁだった…って事にしましょう。

バイクを一台に絞るのは難しいですよね。CB223Sは比較的万能な使い方が出来るバイクですね。個人的には北海道にちょうどいいのではないかと思います。
ただ高速を使うツーリングは厳しいかも…やっぱり二台体制が最強です(笑)。今回の旅で、自分がバイクに求めているものがわかってきたので、一台しか持てないならCB223Sも候補に上がると思います。

投稿: 友蔵 | 2018年8月24日 (金) 08時20分

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