新タイカブツアラー完成
万全の準備をしたつもりで迎えた7月6日から始まる北海道ツーリングは、キャリアの溶接部分がはがれて、あり得ない事にフェリーに乗船前で終了しました。
前回の記事でも触れましたが、キャリアの耐荷重を超えた過積載だったのは事実で、自業自得には間違えありません。しかし、後方に積む過積載はキャリアの負担だけでなく、車重が軽量なカブは積載の位置が走行に大きな影響を及ぼす事が判明しました。
そこで、今回の失敗を踏まえてカブの改良に取り組む事にしました。って言っても、少し変えただけですが(笑)。
まず、崩壊したChopsさんのリアキャリアは、修理することなくこのまま廃棄します。キャリアの構造上、仮に溶接をやり直しても耐久性には疑問が残ります。高い授業料と考え、あきらめます。
Chopsキャリア以前に使っていたタイ製のごっついキャリアは捨てたつもりでしたが、手違いがあって運よくまだ手元にあります。
昨年の佐渡島ツーリングでは、たぶん10㎏は積んでいたと思われるのですが、それでも微動だにしない実績もあるから、これに戻すだけで全て解決なんですが、このキャリア…一般的なリアボックスを取り付けると、どうにもスマートに見えない気がします。
Chopsさんとかアウトスタンディングさんのキャリアは、ボックスを前提にしているからなのかしっくり来るのですが、このキャリアは…たぶんタイでは大きな荷物をロープでくくる用なんじゃないの(笑)。20㎏ぐらいの。
お洒落な私としては、30ℓくらいの安いリアボックスを買って、某カブ系パーツを主に通販しているお店のキャリアにしよう…と思いましたが、そこのキャリアは耐荷重3㎏。3㎏って、30ℓクラスのリアボックスと取付けベースで3㎏ですよね。販売元としての意見を聞きたく電話してみました。
いろいろと聞きましたが要約すると、このキャリア問題(リアボックスも含む)はバイク業界全体的に、ライダーの自己責任で終わらせようとしているように受け取れました。僕の主張はもっともだと理解してもらえましたが、ネットで調べてもあまり出てきませんが、実はリアボックス使用におけるリアキャリアの破損事故は多いらしく、こういう事態をバイクメーカーも問題視しており、純正品としては販売を見合わす(純正品の扱いをやめる)…ことも考えているそうです。
だから、僕のような問い合わせに対する対応は、リアキャリアにリアボックスを取付けは推奨しない…となっているらしいです。しかし…こういうのって、20年前には大手居酒屋チェーン店に駐車場がありましたが、それと同じくらい不可思議な大きな矛盾を感じます。
昭和の頃と比べると、現代社会は法整備が進んで生活が向上しましたが、リアキャリアとリアボックスについては、昔の名残が残ったまま、すっげぇーグレーゾ~ンな現状です。バイクメーカーが主導で、この矛盾を早く終わりにさせ、誰もが納得出来るようになって欲しいです。
で、いろいろ考えましたが、結局のところ実績重視で、タイで酷使されていても耐えられる野暮ったいキャリアを復活させました。捨てなくて良かった。
しかし、リアボックスの利便性は捨てがたい。でも、スタイリッシュなリアボックスは似合わない。それに、普通の30ℓのリアボックスは全長が41㎝あり、かなりオーバーハング気味になる…で、これにしました。奥行きも少めだし。
カブ乗りとしてはド定番ではありますが、あのキャリアに唯一似合う箱はこれしかありません。マイナスとマイナスをかけてプラスになる感じですか(笑)。しかし、アイリス箱を取り付けるには、専用キットなんてないからワンオフの自作となります。自称少しばかりのサンデーメカニックは自負しておりますが、日曜大工を全くやらないこの僕が、ワンオフ物の製作をはたして出来るのだろうか?と思いましたが、マイナスとマイナスをかけてプラスにする為に頑張ってみました。
まず、ダンボールでキャリアに合わせた型を作ります。
汚くてすいません。次にホームセンターで、3㎜厚のゴムシート、ステンレスのM6の30㎜のボルトのセット、30㎜の平ワッシャー、キャリアの下で止めるステーと
これをレンタルしました。必要ないから持っておりません(笑)。てっきりドリル刃も付属するものだと思っていましたが、ドリル刃は購入でした。アイリス箱は2000円なのに、取り付け部品とドリル刃と工具レンタルのが高くつきました。
型に合わせてゴムシートをカットし、ダンボールの上からゴムシートに穴をあけ
箱の下のゴムシートの位置だしをして、ゴムシートごとドリルで箱に穴あけをします。すでにゴムシートには穴があいてますが。
キャリア下のステーは
両面テープ付きのゴムシートをカッターで切って貼り付けます。後はボルトオンで終了です。取り付けるまでミスがないかドキドキしましたが
我ながら良く出来ました。
アイリス箱だとオーバーハングも少なめだし、このキャリアにはアイリス箱が似合います。リアキャリアはこれで解決。
しかし、いくら荷重に耐えられるこのキャリアでも、リアの過積載はシミ―現象を引き起こす可能性があるので、その対策としてフロントの積載をする為にフロントキャリアも変更しました。
僕のタイカブはこのフロントキャリアが標準装備でしたが、フロントバスケット以外の使用には、幅がないから用途があまりない。そこで安定して荷物が載せられるこちらのキャリアに変更しました。
ここに防水バッグで2㎏(着替えなど)を乗せるつもりです。3㎏以上はハンドルに影響が出るそうです。ちなみに耐荷重は5㎏。取り付けはボルトオンだから、サンデーメカニックにはお手のもの。
この幅なら安定して取り付けられると思います。それにベスパっぽくてちょっとお洒落な感じになったと思います。
カブの積載量アップに定番なのがベトナムキャリアの取り付けですが、僕はここにたくさんの荷物を載せる事はどちらにしろ出来ないので、あまり利便性を感じられません。そこで、ベトナムキャリアの代わりにこちらをチョイスしました。
東京堂さんのミニバスケットです。取り付けに必要なのはプラスドライバーだけ。誰にでも超簡単です。
まぁあんまり荷物は載せられませんが、小物入れには便利だし、その小物が意外にも重さがあったりしますので。
完成した新タイカブツアラー仕様はこうなります。
それらしくなったと思います。後は、北海道に持っていく荷物を載せて、200㎞ぐらい異常がないかテスト走行をしてみます。たぶん平気だと思いますが。問題があるとすればハンドリングですかね。
テストがOKになってから、改めてフェリーと宿の手配をする予定です。が、小中学生が夏休みに入るとトップシーズン扱いに変わり、7月19日を境にフェリーの料金も変わるし、大きなビジネスホテルは値段も高くなるし、部屋の確保も厳しい状況にあります。
かえってお盆休み明けのが良いのかな?肌寒い気もするし…悩みどころです。
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コメント
今度はイイ感じですね。
雨風、虫よけを兼ね ナックルガードの取り付けをお勧めします。ちょっとした防寒にもなります。ガードの汚れ具合から アレがグローブに・・・と思うと。
また上半身に汚れを拭き取りやすい素材がお勧めです。 虫が潰れて乾くとめんどうですから。
時期は9月がリミットでしょう。 中頃には大雪の初冠雪になり一気に冷え始めます。(あくまで例年ですが)
投稿: MAC | 2018年7月18日 (水) 00時29分
カブいじりは日曜大工感覚でDIYで楽しめるのがいいですね。いままで日曜大工的な事は全くやりませんでしたが、今回で「俺でも出来るじゃん」と、自信がつきました(笑)。別府の家では、ヒロミ並みに頑張ってみたいと思います(笑)。
ネットで画像を見ました。確かに虫すごいですね。ナックルガードですか…少し検討してみます。
ここの八ヶ岳でも、お盆を過ぎると秋風に変わり、気温がグーンと下がるんですよね。なので、お盆明けは気温との戦いになりそうで躊躇しております。9月はないです。たぶん極寒だと思います。
投稿: 友蔵 | 2018年7月18日 (水) 08時16分