奈良田の里温泉
楽しかったGWの後は、カブで軽ーくぶらっとディープな山梨を走ってみました。
5月13日の土曜日は雨が降り、我が家周辺の外気温は10℃ちょいと5月中旬としてはありえない気温となりました。今年はいつまでも気温が低く、おかげで田植えも遅れております。一般的な論調として地球温暖化と言われておりますが、僕はトランプ大統領と同じくかなり懐疑的に考えております。しかしながら、勤める会社の方針は「地球温暖化防止に貢献する」が指針となっており、朝礼では私も「地球温暖化防止に貢献する」と唱和しておりますが(笑)。
13日がこんなに気温が低いのに14日の天気予報では晴れて気温上昇…と、あいもかわらず適当な予報をぬかしており、これまたそれを信じて薄着で出発する僕は、DVの旦那を持つ奥さんに近いものがあります。
10:00近くまで気温上昇を待ちましたが、なかなか気温が上がらず「下界はきっと暖かい」を信じて出発しましたが、結果として肌寒い…帰路は冬山登山並みの(やった事はありません)厳しい闘いとなりました。
ランチを富士川町あたりで考えていたので、県道42号を身延に向けて走ります。県道42号は旧R52で、櫛形のあたりにはかつては賑わったであろうと思われる商店街の面影が残っておりますが、今はシャッター街となっております。時代の流れなんだろうけど。
目的のお店には11:00ちょっと過ぎに到着しました。営業中になっていたので入ろうとしたら、開いていたドアをバタン!と閉められました。お気楽な僕らは「営業時間より早いのかな?」と思い
道の駅で時間を潰して、再度行ったら今度は準備中に…。どうやら、この日は貸切みたいです。だったらそう言えばいいじゃん…よっぽど内気なんでしょうか(笑)。なので、田富に移動してこちらのお店でランチにいたします。
ルコッティさんです。ちょっとわかりにくい場所にあります。奥のカブはオーナーのカブみたいですが、特にカブつながりではありません。
古いお店を改修しているみたいでお洒落な感じの店内です。メインは夜の営業っぽいですね。ランチメニューはこちら
オーダーしたのはこちら
クリームナポリタンとモッツアレラとバジルのトマトソースにしました。お味の方ですが、若いオーナーが一人で切り盛りしているとは思えないくらい美味しいです。特にクリームナポリタンは、自称ナポリタン通の僕も印象に残る一品です。喫茶店のナポリタンの雰囲気を残しながら、イタリアンレストランならではの味となっております。だいたい美味しいお店って、野菜をカットしただけのサラダから違うんですよね。☆4つ。モッツアレラの方は、美味しいものの都内ならありがちな味でしたので。
2014年にオープンしているみたいですが、こういう若い方々が自立して頑張っているのは応援したくなります。カブオーナーの方々は、是非行ってみましょう。男同士は微妙ですが(笑)。
美味しいランチの後は、R52をさらに身延方面へ向かい、県道37号を右折して奈良田温泉へ向かいますが、今回はディープな山梨を散策するため、途中にある赤沢宿へ向かいます。
向かう道はほぼ林道です。ランクルならすれ違いが困難です。
赤沢宿には驚きを隠せません。ほぼ観光地化されておらず、しかもここで人々が普通に生活をしております。タイムスリップ感が半端ではございません。
田舎の風景にカブは似合うなぁ。タイ産ですが。そしてこういう所って、大型バイクだと取り回しに四苦八苦しますが、カブは自転車並みの扱いだから楽勝です。
宿の駅の清水屋さんにも寄ってみます。
ギャラリーになっていて中も無料で見学できます。
これはもう有料見学にしてもいいくらいの歴史ある宿です。お隣の大坂屋さんは宿泊も出来るそうです。
凄すぎるだろ…これ。当時のままじゃないか…それは言い過ぎにしても、昭和30年代で止まっております。映画のセットみたいでした。
赤沢宿は、身延山(久遠寺)とその霊山である七面山を結ぶ、信仰の道の唯一の宿場町だそうです。当時は大勢の人が利用していたそうですが、時代の流れと共に利用されなくなっていったようです。それにしても、この迫力やリアリティーは馬篭宿以上と言って過言じゃないと思います。よく残ったよね…これ。
なお、こちらには大きな駐車場もなく、道も狭く、普通に住人もいらっしゃるので、爆音のバイクとか、大型のクルマは控えた方が宜しいかと個人的には思います。
本物を拝見した後は、本物の温泉へ入りたいと思います。県道37号の行き止まりの奈良田の里温泉に浸かります。
こちらの利用はもう3回以上になると思いますが、何度来ても良いお湯でございます。こんなにも良いお湯なのにご利用はお一人様550円とリーズナブルな設定です。
泉質はナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩泉で、無色透明でPH値8.5なのですが、そうとは思えないくらいつるぬるの湯です。スペックだけでは語れません。そして硫黄の匂いも少しすると思います。女帝・孝謙天皇が758年にこの地を訪れ、気に入って8年も滞在したそうです。そのくらい肌に効くお湯です。僕もそうですが、アトピー系の乾燥肌には抜群のお湯だと思います。
僕は混み合いそうだから、空いているような時期を見計らって行っておりましたので知りませんでしたが、この日はやはり混んでおりました。しかも地元住民ではなく観光の人で。僕が入ったのが15:00です。日曜日の午後3時に奈良田ですよ。明日は仕事がないのでしょうか。僕には真似できません(笑)。
16:30に奈良田を出発し帰りますが、気温の低下が始まり、我が家周辺ではまたもやレインウェアなしでは走れません。18:30ちょっとすぎには無事に到着しましたが、震えが出るレベルでした。湯冷めもあると思いますが。
いままで大型バイクで走っていたので、あの峠を走ろうとか、あそこまで行ってみようとか、そういうツーリングが多かったような気がします。カブで走るツーリングは趣向を変えているのもあって、ツーリングを始めた頃の新鮮さがよみがえります。
もう少しパワーがあったら…などの多少の不満はありますが、それを帳消しにするほどカブは面白いです。ただ、おっさんとおばさんがカブでタンデム(二人乗り)している姿は、傍から見てどうなんだろう。多少心配になりますが(笑)。
でも楽しいので、今年の夏は小さな旅の延長線上の大きな旅を企画しようと目論んでおります。
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コメント
カブツーリングを楽しんでる人は沢山いますが基本タンデムって人は少ないでしょうね、と言うかいないんじゃないでしょうか?
おっさんとおばさんがカブでタンデムしてても奇異な目で見られる事はないですよ、荷物や服装を見ればツーリングを楽しんでるな~って感じでしょう。
後、私の経験なんですがカブってパンクしやすいんですよ、気楽な分無駄に端っこを走ってるのかも知れませんが、なのでお持ちでなければ予備のチューブを持ち歩く事をお勧めすます。
投稿: たま | 2017年5月21日 (日) 08時07分
そうですよね…タンデムしている人は少ないと思います…と言いますか、カブに限らず125ccでタンデムでツーリング自体普通しないですよね。タイとベトナムならたくさんいると思いますが(笑)。ですが、タイカブの125ccだからか意外にもタンデムでも普通にどこでも走れます。例えて言うなら、軽自動車のノンターボモデルと同等ではないでしょうか。高速以外で。
僕もパンクは気になります。なので出かける前のエアチェックは欠かさず行っております。たまさんのように予備のチューブを持っていた方がいいんだと思いますが、僕には車輪を外してチューブを取り替えるのは出先では無理です。素直にロードサービスにお願いします。ヘタレで申し訳ありません(笑)。
投稿: 友蔵 | 2017年5月21日 (日) 17時39分
カブでのタンデムはピリオンシートなので 近場までは良いのですが長時間は今の家内ではダメですね。元が86年の70ベースですから。Vanvan200ではリヤシートも広く下道でのチョイノリは良かったのですが アクセルを強く開けた時の振動で不満爆発・・・で今に至ります。
カブのパンクはまだ経験が有りませんが 瞬間パンク修理剤を携行しています。耐パンク性チューブTUFFUPも有りますがノーマルの倍以上と重いのが難点。カブ90でもダルさを感じるほどです。
投稿: MAC | 2017年5月22日 (月) 02時53分
ピリオンシートでは厳しいかも(笑)。僕は自分が乗りたいバイクが最優先で、その後タンデムもどうかな?の検討をします。今まで一番不評だったのは、ハーレー883の純正カスタムシートの時で、これはものすごい怒りを買いました。ハーレーはサスペンションがダメってのもありますが。後ほどシートを買い直しました。
カブのタンデムも、自転車の二人乗りみたいで意外に面白いですよ。道を選んで60㎞/h以上で走らなければですけどね。個人的には楽しいから広まって欲しいです。どの交通手段よりも激安ですから(笑)。
耐パンク性チューブも考えましたが、パンクの要因の大半は空気圧不足とタイヤが減っているからだと思っています。それでもパンクしたら…やっぱりロードサービスにお願いします(笑)。
投稿: 友蔵 | 2017年5月22日 (月) 18時38分