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下北半島の旅 2

高級旅館を後にして、この旅行のメインである下北半島へ向かいます。朝飯があまりにも美味しく食べ過ぎまして、ましてや普段はほとんど朝飯なんて食べないから12:00に大間のマグロは消化が間に合いません。なので、先に恐山に向かいます。

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日本もここまで来ると残っている自然のスケールが違いますね。おそらくこれが日本の原風景なんでしょうね。自分のブログのタイトルを「田舎暮らし」にしていますが、ここらへんの皆さんと比べたら田舎とは呼べません(笑)。

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R279からむつ市街を抜けて県道4号に入ります。

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恐山の手前に三途の川がありました(笑)。死ぬ前に見てしまいました。

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早くに自分の家族が旅立ってしまった妻は、今回の旅ではこの恐山に大きな期待をしておりました。えっ なんの期待?…バカバカしい事に何か感じるものがあるかもしれない…だとか(笑)。

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恐山のお寺の中はペット禁止の為、僕とティニーはなんの興味もないので外でぼんやり待ちました。個人的な見解ですが、死後の世界ってのは人類が勝手に作り上げたものでしかないと考えております。普通に考えて、同じ生物なのに霊長類だけ特別なわけありませんから。死後の世界があるとしたのは、昔の人々は現代人と違い教育なんてなかったから、生きている間を正しく生きないと死んでから苦労する…というか地獄に落ちるという恐怖心を煽り規律を守らせただけではないかと思います。現代社会でそれを信じるのは…少なくとも僕にはありません。だって神様の存在も、ガリレオ・ガリレイとダーウィンとニュートン、最後に統計学が全てを解決してしまいましたから。

ちなみに結果ですが、案の定感じるもの何もなかった模様です。個人的にはごくごく当たり前の結果ですが。

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という事で、今度は僕の番です(笑)。今回の旅の大きな目的地である大間埼へ向かいます。死後の世界よりマグロです。

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R279で向かいます。遠い昔に行った北海道も思わせます。

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人生初の大間埼は、男の漁場といいますか北島 三郎の歌が似合うところと勝手に想像していたのですが、普通の観光地で拍子抜けしました。

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しかも、食べログに見たお店には長い行列が…もう14:00回っているのに(笑)。並ぶにしても日陰も見つからないので、フェリーターミナルの方へ移動しこちらのお店で大間のマグロをいただきました。

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長栄丸 さんです。大間埼のお店ではあんなに混んでいるのに、こちらは誰も入っておりませんでした(笑)。やっちゃった感があります。でも、いいんです。日陰がありますから。オーダーはこちら

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大間丼 2484円と

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平目づけ丼 1184円です。大間丼二つは贅沢なので節約しました。お味の方ですが、激ウマ…って言うほどではありませんなぁ。2484円もしたのに(笑)。有名なマグロは美味しいけど言うほどじゃない…と個人的には感じます。そもそもマグロでそんなに差が出るんでしょうか。それに引き換えウニとイカは新鮮な感じで美味しいです。おまけに平目が意外にも美味しい。☆3つ。これは完全に記念品と同じですね。ここまで来たという記念に食べてください。本当に美味しい大間のマグロは、銀座の高級寿司屋で食べた方が美味しいと思います。

R338で半島をグルッと回ろうと考えていましたが、時間がないので途中から県道46号でショートカットしてむつ市に向かいます。

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本日の宿泊は、道の駅みさわを予定しておりますので、最短コースの行きと同じR279を走りますが、意外にも交通量が多いので、途中からR388で原発で有名な六ケ所村を走りました。

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さすが原発以外何もないから交通量が少なくスピードが乗ります。信号もほとんどないですし。それにしても三沢市の周辺は雄大な景色です。

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テキサスかと思いました。行った事はありませんが。結構飛ばしましたが、三沢市には17:00を回ってしまいました。青森は広いです。今日はランチが2食分のお値段だったので、夕飯は割愛(笑)しますので、とりあえず温泉へ向かいます。

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三沢市民の森 温泉浴場です。到着は17:30すぎです。久々の日帰り施設ですが、ここはすごいです。

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なにがすごいかと言いますと、まずご利用がお一人様三沢市外の方で160円…三沢市民なら110円です。北杜市は見習って欲しいです(笑)。しかも160円なのに源泉かけ流しです。泉質は、単純温泉、低張性、アルカリ性高温泉 ですが、薄く緑色がかかってモール泉に感じられ、お肌ツルツルな感じです。おまけに、ガラス越しに湖が見え景色も日本とは思えません。ただし、石鹸やシャンプーなどはありませんし、地元の方々がほとんどだからアウェー感もありますので初級者向けではありません(笑)。ちなみに湯温も高めで露天もないから、長湯するって感じではありません。

三沢市は、米軍基地があるからなのか異国情緒が漂います。温泉施設にも英文で注意事項が書かれておりますし(笑)。温泉を上がった後、地元スーパーに買い出しに行きましたが、そこまでの道は基地をフェンス越しになぞるように走るので、妻はアメリカに居た経験もあるからか懐かしいと言っておりました。僕は乗っているクルマがランクルって事もあり、映画の中にいる感じがしました。今回の旅では、三沢周辺には車中泊以外は何も期待していなかったので嬉しいサプライズでした。

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この日の車中泊は寒かったなぁ(笑)…8月中旬なのに夜間は楽々20℃を切っていたと思います。我が家周辺以上じゃないかな。網戸なんて必要ありなせん。この温度じゃ蚊もいないんじゃないの。

アップルジュースを飲んで

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早々に出発します。この旅目的の一つである酸ヶ湯に再度チャレンジする為です。いくらなんでも朝なら激混みはないだろう…という事で。

早朝を走る青森は素晴らしいです。

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景色はまるでフランスです。

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道の駅みさわから2時間弱、7:20ぐらいに酸ヶ湯に到着です。駐車場は混雑していますが、朝早いのでお風呂はそうでもなさそうです。

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8:00からは女性専用となるので先行して僕が入って、8:00から妻が入る事にしました。

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温泉好きの間じゃ超メジャーな酸ヶ湯ですが、泉質はほとんど草津と同じ感じがしますね。酸性硫黄泉です。まぁー草津より温くて入りやすいですが。7:00から入れるのは千人風呂で、ご利用はお一人様600円。石鹸とかシャンプーはありませんし、人の出入りも多いからお世辞にも清潔とは言えないので、こちらも初心者にはハードルが高いと思います。

お盆休みだから仕方ありませんが、宿泊も混み合っているし、宿の雰囲気からいって食事は期待できないと思うから、僕は日帰りの利用のがお勧めですね。また、こういうところには必ずBMWとハーレーの中高年ライダーがやたら多いのは何故なんでしょうか(笑)。

この酸ヶ湯で旅の目的は達成しましたから、本日は宿の遠刈田温泉に向かだけです。まだ朝の9:00ですが。

とりあえず八戸方面へ向かい、岩手の久慈に出てランチでも食べる事にして走りましたが…交通量が多すぎです。国道はどこも数珠つなぎで、埼玉あたりの県道かと思いました。さらに、久慈で予定していたラーメン屋さんはあり得ない事に長蛇の列。近くの道の駅は駐車が出来ないレベル。他にしようと、NHKの朝のドラマあまちゃんの舞台となったところに向かいましたが

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食事するとこはありません。無駄に時間が過ぎ、久慈で観光している時間もなくなったので、とりあえず空腹を満たし、R281とR4で東北道の滝沢I.Cを目指しました。ここも交通量が多くて、予想以上に時間を使ってしまい、滝沢I.Cには16:00。やばい…降りるのは仙台の先の村田I.C…普通に走っても18:00は回ります。なのに、まさかの20㎞以上の渋滞が…ここ岩手ですよ。東北道の大谷P.Aからの渋滞は知っていましたが、こんな地方で20㎞にも及ぶ渋滞があるなんて考えてもみませんでした。

お盆休みとはいうもののここでこの渋滞は、日本の交通事情の異常さが露呈しているのではないでしょうか。やっぱり車が多すぎるのです。日本で交通手段としてのクルマの利用は終わっていますね。もうインフラ整備のレベルではないから、交通規制の導入を検討するべきです。日本で、自動車の運転を楽しむ文化が出来なかった要因はこれだと思います。日本ではセレナの自動運転がお似合いです。

宿には途中で遅れる連絡を入れましたが、事情を説明したのに何だかご立腹の様子。出来るだけの努力はしましたが到着は19:30を回りました。宿では夕飯の時間を過ぎていたので「早く食事してくれ」との扱い。遅れたのは僕らですが、混雑は予想できなかった訳だし…ペンションの個人経営だから仕方ないか。

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口コミでは評判が高かったのですが、そういう態度を取られたりしたからか…いや、冷静に判断しても口コミの評判の高さの理由がわかりません。もちろんお食事も。

お風呂は遠刈田温泉を引いており、温泉はそこそこ良かったのですが、シャワーはなかなかお湯が出て来ないし、湯舟は自宅のお風呂並みで残念感があります。部屋はこれまた…古いペンションらしい部屋で、ユースホステルで使うような寝具が用意されており、申し訳ないですが個人的には生理的に抵抗がありました。

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名前は伏せますが、僕は2度目は絶対あり得ません。しかし、ペットOKの宿ってのは普通の宿と比較すると、だいたいなんらかの訳ありなんですよね。浅虫の高級旅館よりもったいない感がありました(笑)。

無駄なお金を使いましたが、遠刈田温泉はなかなかの温泉でした。こちらの宿でのお風呂では評価出来ないので、機会があればきちんとした旅館に泊まってじっくり浸かりたいと思います。

この日は自宅向かうだけですので、近くの牧場があるのでティニーの散歩がてら立寄りました。

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朝食のお口直しにソフトもいただきました。

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牛乳の味がするテイストでとても美味しい。このソフトの販売店で思い出したのですが、ここ数年前ドゥービルで来た事がありました。その時は、ものすごく暑くて休憩しようと立ち寄ったのですが、ソフトクリームには長蛇の列で怒り狂った記憶が甦りました(笑)。

帰り道は無難に東北道も考えたのですが、通行料を取られるのに昨日のような渋滞が予想され猛烈にイライラすので、R13、R121で喜多方を経由し、R252で奥只見を抜けて関越自動車道の小出I.Cへ出ました。

ところが、期待の関越自動車道も月夜野の先は、またもや20㎞超えの渋滞…やっぱり終わってんな日本の道路。アホくさいので月夜野I.Cで降り、榛名山を超え、今度は上信越自動車道の松井田I.Cから乗り、佐久平P.Aで降りてR141で無事帰りました。到着時間は20:00で総走行距離は2400㎞の壮大な旅でした。僕としては。

昨年の別府、今年の東北とランクルで行きましたが、休日の4輪の移動は時間がかかります。ティニーと一緒の旅にクルマは欠かせないから仕方ないのですが…ティニーも電車やバスに乗れればいいのに。そうなれば、僕にも通勤以外はもうクルマは必要ないかもしれませんね。コスパも悪いし。

別府に移住したら、東北はもう行かないだろうと思い、最近は積極的に東北を旅しましたが、今回でとりあえずの行き尽した感がありますね。もちろんマイナーなとこは行っていませんけど。東北は陸続きだから行き易いし、雄大な景色があるし、青森まで行けば気温も低いから夏の旅行はいいですよね。

残すは北海道ですか。車中泊を上手く使えば、北海道も楽しく回れそうなんですが、時間がなぁ…やっぱり会社を辞めるしかないか(笑)。

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コメント

短期の長距、何事も無く 無事乗り切り、ご苦労様でした。
サスガに車ですよね。バイクのタンデムで 一気の2400㎞は無理ですから。 過去2回の北海道でもその距離には至りませんでした。

宿の評判は 意外と曲者ですね。行ってみないと分からないし どこが及第点かは 人それぞれの感覚ですからね。

東北、青森、十和田・・・行ったのは 東北道も未完成の37年前でした。 また行ってみたいです。

当方も有給消化(夏季休暇も有給使用)での連続休暇は 年一だけと 行先は家内の「リクエスト」優先ですので 来年も今年の続きで北海道だと思います。

投稿: MAC | 2016年8月28日 (日) 19時24分

いやいやMACさんなら走れますって。一日たったの480㎞ですから(笑)。

37年前に僕も行ってみたかったです。大間は自分の想像していたところとは大きく違っておりました。当時なら想像した通りだったのかもしれないです。

僕も北海道はそろそろ…って検討するんですが、中小企業の社員にはなかなか休みの問題でハードルが高いです。有給なんてあってないようなものですから。まぁ僕は無視して多少使っておりますが。

投稿: 友蔵 | 2016年9月 1日 (木) 04時41分

はじめまして。
マセラティ430という古いイタリアンに乗っておりますkuroihitoと申します。
みんカラをフラフラしてたら、こちらに巡り会いました。ずっとさかのぼって拝見させてもらいました。
何となく自分の感覚に近いモノを感じたもので思わずコメントさせて頂きました。
ランクル70いいですね、羨ましい限りです。
根拠はありませんが多分僕もイケそうな気がします。

投稿: kuroihito | 2016年9月11日 (日) 16時27分

kuroihitoさん はじめまして。
どうでもいいような駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。

マセラティ430…凄いの乗っていますね。確か宇宙一壊れるクルマでしたよね(笑)。フェラーリのエンジンを積んでる素晴らしいクルマですよね。

僕も過去にシトロエンXmとアルファ75を乗っていた時期があり、変態の仲間入りをしていた時期があります。あの頃の輸入車は好きでなければ乗れませんよね。ガラス細工のようにもろいから。しかし、今の輸入車は違い、クルマの設定が安全安心より、ドライビングを楽しむセッティングだから、変態にはよだれが出ます。ついでに麻薬のように癖になります。今は一応卒業気味ですが。

僕もいまだに(失礼)マセラティ430を乗っている事自体で同じ匂いがします(笑)。セカンドカーにランクル70どうですか(笑)。

投稿: 友蔵 | 2016年9月15日 (木) 19時26分

いや〜やっぱり通じるものがありましたね。
わかってらっしゃる。
よくご存知の古い変態イタリアンに乗り始めてかれこれ5年になろうかとしています。
ビンボーサラリーマンって事もあり、そろそろ次の車を物色中なのですが、なかなかピンと来るヤツに巡り会えてない状況です。
今のがあまりに濃すぎて、これが基準になってしまっているのが原因なんですが。

投稿: kuroihito | 2016年9月16日 (金) 08時01分

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