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日本の道路

あんまりネタがないので、最近感じている事なんかを書いていきます。元からどうでもいい内容ばかりなんですが。

ランクル70の納車日が決まりました。当初は5月とか6月なんて言われましたが、トヨタは増産しているみたいで3月末の納車となる模様です。3月末ならもう雪の心配がないので、スタッドレスは11月まで引き伸ばしが出来てありがたいです。シエンタ君とは結果的に1ヶ月半のお付き合いでした。

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先日、そのシエンタ君で町田のグランベリーモールへ遊びに行く際に初の高速走行をいたしましたが、高速走行は120km/hまでなら特に不安定な挙動もありませんが、どうもそれ以上となるとレールチェンジやコーナーなどでデリケートな操作が必要になります…あっ!間違えてしまいました。だと思います(笑)。中央道は制限速度が80km/hですから、そんな速度で走れるはずありませんから(笑)。シエンタ君は10年落ちの15万km近く走行していますからハンデはあると思いますが、それを差し引いても高速走行は仕事で使用しているフィットシャトルのが断然に安定していると思います。まぁー80km/hなので関係ありませんけどね。こちらも9万km近く走っております。

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シエンタは120km以上での走行は捨てているのか…それともドライバーをビビらせて警告するように作っているのか、この境目がはっきりしていると思います。例えて言うなら軽自動車で100km/hを超えた感じに似ています。これを感じない方もいるみたいですけど。また、最近の高級軽自動車は違うのかも知れませんが。

僕は過去にベンツのCクラスのW202を乗っていた経験があり(写真は自分のではありません)

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一般道はしっとりとした猫足なのに高速道路では路面に張り付く感じで全く不安を感じませんでした。これには衝撃を受けました。国産車は比較的足回りを硬くするだけで挙動の安定を図る方向のように感じられますが、W202には自動車文化の差を感じました。しかし、これがタイムを出すような走りとなると我が父が乗っていたチェイサー(X90系)のが明らかに速いと思います。外国車の良さって速く走れるとは別なんですよね。現実的な走行の演出が上手いです。まぁー最近の欧州車は知りませんし、そして耐久性が低いから神経質な人には向きません。ベンツは部品を取り替えると新品の乗り味になるなんて言われていますが、現実は内装から外装までいろんな物が壊れていきますから(笑)。

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これはバイクにも言えていて、ドカティやハーレーより速いバイクや乗り易いバイクは国産でいろいろありますが、外国製のが細かいところまでデザインが凝っていて、現実的なスピード域で特徴があるから魅力的に感じてしまいます。この差はどうして生まれるのだろう?…と考えると、日本人は楽である事が最優先事項で「こうした方が楽しそうだ」とか「このデザインはイケている」より、「4人乗るのはこの方が便利だ」とか「これの方が乗り降りが楽だ」とかが優先され、走行性ではカタログの載るスペックばかりが優先され、コーナーなどの味付けは安全が優先され、結果的に無機質なクルマに仕上がるのではないだろうか。あぁー忘れておりました。最近は燃費が最優先ですね。電車に乗ればガソリン代は0円ですが。

この悪の根源は日本の稟議制度に問題があるのではないだろうか…と勝手に思います(笑)。要するに「お前に任せる」じゃなくて、「会社の責任」の下に個人が失敗のリスクを回避しようとするからで、企画では数人が承認するだけだからなのかコンセプトは良かったのに、いざ市販品となるとつまんねーおっさんの意見が盛り込まれ、あれー?これ…いままでにもあったような…あーなるほど…言われてみればないなぁー的なクルマに仕上がるんではないでしょうか。しかも乗った感じもほぼ同じで、違いが微妙すぎて一般人には全くわからないんではないでしょうか。あーやっぱりね…いつものやつって感じ。そして、わかりやすい内装や、本当に必要なのかと疑問に思う装備ばかりがゴージャスになっていくんでしょう。たぶん。

こう考えると、日本車は日本の社会が反映しているんだなぁーと思います。そして、スピードが遅いですからね。日本はどこを走っても、しばらく走ればおそーいトラック、じーさんの軽トラ&おばさんのタント、ついでにパッソやワゴンRが前に立ちふさがり40㎞/hの走行を余儀なくされ、さらには「スピードは悪」のスローガンの下に、故意的に信号に引っかけさせ、これでもかと言わんばかりにスピードが出ないように規制しております。民間企業は効率化を探求しているのに…また、エコカー減税には積極的なのに、道路のシステムはかなり非効率でエコロジーに反していると思われます。グランベリーモールに行ったときのR16は、もはやクルマの運転とは言えません。高性能なエンジンやサスペンションなんて全く必要ないです。

新しいFT86やBMWなどを筆頭に運転する楽しさなんかもアピールしていますが、しかし、そのFT86で昼間からドリフトしているのを見かけた事は一度もありません。田舎の甲信地方でも。動画でいくらアピールしても、現実には、休日の観光道路でミニバンの後ろ姿を眺めながら走るのが一般的なのです。これが現実です。

にもかかわらず…にもかかわらずですよ。雑誌に素晴らしい特集記事があり、あまりのバカバカしさに笑えました。

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僕は雑誌探訪を小さな趣味としておりまして、月初めは本屋さんに立ち寄り、斜め読みでサラッと流します。最近は全く購入する気が起きませんが(笑)。

おっさんのバイク事故が社会問題になっているのに、日本の道路事情のどこでこの内容が実践出来るんでしょうか。サーキットである事を願うばかりです。記事の内容はスピードが出ている走行でないと意味をなしませんので。そもそも60㎞/hぐらいなら、GPライダーのもの真似をしなくても、教習所で教わる内容で充分事足りるはずではないだろうか。って言いますか、バンクが浅かったら真似しても笑われてしまいますよ。たぶん。違法行為を堂々と取り上げているのは、4輪ならOPTIONなどの一般ドライバーが手にする事がない雑誌で繰り広げていますが、一般的なライダーも手にするであろう雑誌でこれはないだろう…と思います。何度も言いますが、おっさんのバイク事故で峠道に規制がかかりそうなのに。

雑誌を読んで気分が高まり、走りを堪能するという名目で違法行為を行いにわざわざ峠道へ行っても、早朝や深夜でもない限り道が空いているはずもなく、仕方なしに雑誌の言う通りに追いついたら路肩に停めて間を空けて…なんて事をしても、次から次へ上記のようなクルマが来て定期的に40km/hで走行しますから何時になっても走しる事が出来ません(笑)。日本の道路状況で、現在のクルマやバイクのポテンシャルを引き出す事は、僕が暮らす田舎でさえなかなか出来ないのです。これが真実です。

現実には出来ない映像や画像に心奪われ、期待を膨らませ妄想しクルマやバイクを購入しますが、日本の道路環境ではそんな事出来ないのです。法律がうんぬんを差し置いて考えたとしても、4輪なら確実に高速道路でさえそのポテンシャルは全く発揮させる事はなく…それなら深夜の峠道ならと思うでしょうが、それが国道ならトラックが強制的に法令遵守させてくれます。それじゃーと思い八ヶ岳高原道路に向かえば鹿が飛び出してくる可能性が高く、当たったあかつきには自慢のポルシェやGTRが確実に事故車の扱いとなります。2輪なら4輪をパスすれば良いじゃん…と思いますよね。これも甘い。じーさんの軽トラを先頭に5台以上のパレードを組んでいたなら、これを追い抜くのはかなり長いストレートがないと至難の技。これを無理して抜くから死んでしまうと思われます。

つまり日本ではシエンタ君がかなり日本の事情に合っていて、バイクはNCシリーズでも充分なんですよ。これ以上のスペックを持つ車両は、たまーにほんの少しだけしかその性能を使わない訳だから完全に自己満足なのです。これを別名「男のロマン」とか言ったりします。では、このたまーに少しはいったいどこなのか?は、例を挙げれば、中央道の談合坂の登りなどです。ただし120km/h以上の走行をする場合で、この場合ならシエンタとポルシェの差は大きい。もちろん違法ですからやってはいけませんが。

ところが、この遅いスピードの日本の交通事情でも、いざ長距離を走るとなると、何故か大きいクルマやリッターのツアラーバイクがベストになります。昨年の年末に、大分まで一日で片道900km弱の走行した時は、さすがにBセグメントでは辛いと感じました。いままでの経験上、ベンツのEクラスやクラウンなら「少々疲れたな」ぐらいなんですよね。バイクも同様で、いままで所有のバイクより今のST4Sのが圧倒的に楽です。何故なのか?は僕にもわかりません(笑)。軽自動車なら、東京~八ヶ岳の走行で充分走りたくなくなります。これも事実です。

自動車雑誌は、日本の道路を前提にして現実的な観点で作ればもう少し読者も増える…いや?それはもうないなぁー。それなら、LEONのクルマコーナーの記事がすでにそうなっていますから(笑)。

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