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バイクのお手入れ

僕は基本的にノーマルで乗る派である。理由は単純で、マフラーを交換しても、高級サスペンションに交換しても一般公道を走る上ではあんまり速くならないからです。正確に言えば差があるのは僕にもわかります。でも、「かかった費用に見合う効果がない」と思う訳です。バイク自体を乗り換えた方が効果覿面だと考えます。

ST4Sも我が家に来てから半年が経過しましたが、身長168cm体重58kgの私にはポジションがどうにも合わない(笑)。以前のドゥービルの時も今一歩ではありましたが、それでもどうにか許容範囲内でした。しかし、ハーレー883やST4Sなどの外国製は、小柄な僕はメーカーの想定外なのか合いません。883の時にもポジションの変更にてひじょうに楽になったので、ここは奮起してST4Sもポジションの改善に取り組む事にしました。これが、僕の唯一のカスタマイズですね(笑)。

ST4Sが具体的にどの辺りが宜しくないかと言いますと、ハンドル位置が低い上に遠い…これに尽きます(笑)。なので、ハンドルのアフターパーツを探しましたが…案の上少ないです。バーハンドルへの変更を行っている方が多いみたいですが…高いなぁ(笑)。購入価格が80万円のド中古品にコミコミで約10万円は出せません。さらに探すと改良セパハンもありました。これも…ずいぶんな値段がついております。ハリケーンなら半値以下じゃないでしょうか。むむむ…ハンドルがダメならば、シートが破れていてみすぼらしい補修をしていますので、ここはシートを3cmくらいアンコ抜きをする事にしました。アンコ抜きしても、どーしてもダメなら考えますかね…改良セパハン…ちなみに45000円です。

「バイクシート張替え」で検索すると筆頭に出てくる丸直さんは、なんとドラスタで発注できるらしく、面倒な発送作業もしなくて良いので、田舎暮らしをしている僕としてはとっても便利です。早速お願いしました。料金は12600円。納得のご料金ではないでしょうか。って言いますか、僕が改良に出せるのはこのくらいです。今回のは補修に近いとも言えますが(笑)。出来上がりはこちら

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無難な出来具合だと思います。こだわりの強い方は、事細かに仕様の打ち合わせをして製作してもらうのでしょうが、僕はライディング自体たいした事ないので充分だと思います。ノーマルに比べて足の曲がり具合を気にしてたのですが、元々メーカー想定体型より小柄だから全く問題ないです。遠回しな表現を使いましたが、率直に言うと足が短いからこのくらいで丁度な訳です(笑)。ハンドルは高くなった気もしますが、当たり前ですが近づきはしないので遠いままです(笑)。ここは300㎞ぐらい走ってから考えましょう。

続いて購入以来初めてのオイル交換をいたします。メーカーは10000kmまで無交換を保証しているのですが、小心者の僕は5000kmを目安で交換しています。でも、今回は3000kmちょいで交換します(笑)。何故かと言いますと、購入時が10月だからその時に交換しているはずで、10月から約7ヶ月も経ってしまっています。オイルは時間が経つと乗らなくても劣化してしまうので仕方なしに交換する訳です。

ここで大きな問題なのは、純正のShell ADVANCE Ultra 10W-40が死ぬほど高いと言う事(笑)。ネット販売の格安品でさえ2144円です。当然ですが却下します。僕に高級オイルは必要ありませんから。その理由は、こちらも費用対効果がほとんどないからです。違いがないとは言いませんが、その差はごく僅かだと思われ、たぶん皆さんが期待しているほどの効果はないと思われます。適正な粘度を使っているならば、仮に出力に差が出たとしても体感出来るほどではありません。ほとんどは高級オイルを入れているという満足感の問題だと思います。ですから否定はしてはいませんよ。気分に高揚感が出ますから。

しかし、そんな僕も粘度には気をつかいます。そして、気をつかうのはWの低温粘度の方です。何故なら、後ろの高温粘度は水冷のバイクなら30もあれば充分だからです。理論的に水温が管理され一定以上にならないのに、油温だけが上昇するはずがないからです。

最近のバイクのレースは0W-20を使用するそうです。一昔前のレースなら硬いオイル(20W-50など)を使うのが定番でした。理由は、エンジン精度を出す技術がなかったので、フリクションロスを減らす為にシリンダーとピストンの間隔を広めに取り、そこで硬いオイルにて密封していたのが理由です。ですので、高回転まで回すから硬いオイルにした方が良いは大きな勘違いで、単純に油温と密封の対処な訳です。現代のレースマシンならその必要がない訳なのでサラサラの方がフリクションロスが少ない事になります。何度も言いますが水冷式の冷却なら高温側はオーバーヒートでもしない限り上がりませんから。

DUCATIのST4Sは乾式クラッチが採用されていますから、バイク用のMAタイプのオイルを使う必要がありません。ですので、ニッチ市場で割高なバイク用の必要もないので4輪用のオイルも考えまして…でも、いくらなんでもFIATとジムニーで愛用のルート産業さんのは入れる勇気がありませんでした(笑)。次に考えたのはラリー時代に愛用したトラストF2ですが、これも今振り返ると高いなぁ。

4輪用オイルでも乾式クラッチだから問題ないと思われますが、そこはDUCATIなので変速ギアの精度も日本のバイクには劣ると思われます。それも考慮すると、4輪用のスポーツタイプオイルと価格的な差が出ないのであれば、バイク用のがギアの保護には適していると思われるます。

いろいろと考えた結果、僕が今回選んだオイルはこれ

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またもやホンダのG3オイルです。ドゥービルの時と同じオイルです(笑)。笑いを取ろうとか、適当に選んでるって訳でもありませんよ。ドゥービルの時もこれにしていたのは、それなりの理由があります。まず、化学合成オイルである事。鉱物油でも問題があるはずがありませんが、分子がそろっている方がよりベストなはずだと思います。科学的に。要するに鉱物油に劣る要素がないでしょ。また、最新のオイルにG4があります。これは0W-30でサラサラ度抜群であり、フリクションロスには貢献度が高いと思われます。しかし、ホンダも推奨しているのは最新のSSモデルです。先ほど述べた通りで、設計の古いドゥービルにはクリアランスの問題で圧縮が逃げてしまう(パワーダウン)可能性があります。たぶんですが。当然、高品質のDUCATIの10年落ちなら間違えなく向いていません(笑)。僕が気にしているのはここで、だからG3オイルにする訳です。1ℓあたりの単価も格安ネット販売なら1500円程度。G3オイルのコストパフォーマンスは最強だと思います。

ただし問題もあり、ドカティーディーラーで「ホンダのG3を入れて」とは言いにくい(笑)ので、これまた定価だと高いので自分で行う事が前提となります。まぁー山梨にディーラーもありませんが。

僕はオイルフィルターの交換なんて20000kmに一回で充分だと思っていますが、オイルの種類の変更時には、一応セオリーに従いフィルターも交換いたします。

オイルを抜くまではとても簡単な作業でしたが、このフィルターが何故かはずれません(笑)。見た感じ4輪用のフィルターレンチでサクッとはずれると思いましたが無理でした。

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DUCATIユーザーのブログに「硬くてはずれない」と書いてありましたが本当に事実です。たぶんディーラーがきつく締めているからです。僕もディーラーから「手締めじゃダメですよ。レンチでちょっと強めで」って言われましたから。ですので新規DUCATIオーナーの皆さん、写真のレンチではかかりが浅いから回りませんよ。僕は(笑)。

という訳で、明日の日曜日に妻が体調を崩しているので、シートとオイルのインプレを兼ねてソロでかっ飛ばそうという計画はボツとなりました(笑)。苦しんでいる妻を介抱しろという事なんでしょう。レンチは本日Amazonで購入しましたので、フィルター交換は来週へ持越しです。どうやらFIATも共通らしいしので良しとしよう。ラリーを引退して、引っ越しを何回かして、整備もディーラー任せとなり、工具をほとんど持たなくなりましたが、気がつけば以前と変わらないぐらい持っております。これでも整備が多少好きって事でしょうか(笑)。

それにしても、今年はバイクに乗れないなぁ。来週は意地でも出撃します。まぁー…晴れればなんですが。って言いますか無事フィルターがはずれればなんですが。

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