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田舎暮らし考察 3

一応タイトルが田舎暮らしなので、たまにはバイクやクルマネタ以外の僕らの田舎暮らしについて少々触れたいと思います。

田舎暮らしといって思いつくのはなんでしょうか?

おそらく家庭菜園やガーデニング、そして薪ストーブとペットとの充実した生活ってところではないでしょうか。僕は、こちら(八ヶ岳南麓)に移住して早や6年経過しておりますが、いまだに家庭菜園もガーデニングもやっておりません。と言いますか、実はこの手のものがかなり苦手でだったりします。

僕は、いわゆる土いじりたるものが苦手で、何せ小学生の頃から嫌いなので筋金入りな訳なんです。そもそも虫も苦手でキャンプも嫌いですから。妻とは付き合いも長いし、移住前からその旨伝えておいたにもかかわらず、何度も「一緒にお庭の手入れをしよう」と誘うのです。結果として断り続け「庭を潰して平らにしてコンクリートにしよう」と田舎暮らしらしくない提案をしたところ、「私が庭の手入れをするから」と言って、お金をかけて芝生の入れ替えをしたりもしましたが、現状は見るも無残な庭となっています(笑)。僕は、前世も農耕民族ではないし、ご先祖様も農家ではなかったので向いていないんですよ。たぶん。妻は、前世占いでは「イギリスの教師」だったそうですが「それはない」と断言出来ます。なぜなら、同じエリアに住むイギリス人のお庭には雑草が1本も見当たりませんから。

では、薪ストーブはどうか?と言いますと、我が家は小人数向けの別荘に作られた設計なので場所もないですし、「誰が薪とか割るの?」で却下(笑)。となると、田舎暮らしの定番の中で唯一やっていると言えるのは犬との暮らしです。まぁーこれは都会でも皆さん犬と暮らしておりますが(笑)。

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我が家の犬は名をティニーと言い、品種は見た感じでおそらくコーギーが混ざっているMIX(雑種ですね)です。ティニーは、飼えなくなった飼い主から里親を探すボランティア団体から譲り受けた犬です。そういう犬たちの中でもティニーは、東京の葛飾区立石のゴミ屋敷の多頭飼いされていた過酷で悲惨な状況を、見るに見かねたボランティア団体が救出した犬の中の一匹です。歳は引き受け時に2歳となっていますが、その時のプロフィールは体重7kg…まともな食事なんてしていないから痩せていたんでしょうが現体重は14kgです。いくら痩せていたにしても倍にはならんだろ。普通。おそらく1歳未満だったと思われます。我が家に来て、すでに3年の月日が流れていますから、推定4歳未満ではないかと思われます。

僕は、自分が生きていくのも精一杯なので動物を飼うのは正直苦手だったりします。妻は、ティニーの前には、これまたボランティア団体から譲り受けた猫を飼っておりました。僕らの激動の時代を一緒に過ごしてきた猫なので、他界してしまった時には、ここ何十年も泣いた事なんてありませんでしたが涙が止まりませんでした。悲しくて泣くとはこういう事なんですね。我ながら驚きましたが。

猫は犬と違って散歩も必要ないので楽チンでしたが、ティニーを譲ってもらうときには2つの懸念がありました。

一つは、自分でやると言った庭の手入れもこの状況なので、結局、散歩は僕がするのではないか…と思っておりました。ですが、今日も楽しく散歩に…まぁー妻とティニーのは散歩と言えるかどうか…という疑問もありますが、とりあえず朝一緒に出かけています。えっ?どこが散歩と言えないかですか?だって、小と大をして、上の小川といいますか源流に水飲みに行って、枝噛んでくるだけですから(笑)。

二つ目は、妻が犬を飼いたいという申し出があった時、基本僕はお断りなのですが、どうしてもの時には僕の中で「賢い犬」で「10kg以下」でないと難しいだろうと思っておりました。犬の飼い方のバイブル本を熟読した結果、きちんとしたブリーダーから血統書付きの犬を譲り受けるってのが一番無難ならしいので、この主旨を妻に伝えたところ、即却下で「私が世話するから」で、ティニーとご対面となった訳です。ファーストコンタクトの印象は、かなりのビビリ犬はなんとなく感じ取れましたが、それ以上におとなしい静かな犬なので、僕の中でもこれなら…と思い一緒に暮らす事になりました。

ティニーは、おとなしく静か…なのではなく、実は吠える事が出来ないのです。声は出ますよ。主張するのが出来ないのです。彼は、ゴミ屋敷の中で一番小さく弱い存在だったらしく、たぶん息を潜めて存在感を薄めて生きてきたのだと思います。救助された時の写真も傷だらけでしたから。

一緒に暮らし始めてわかったのは、こいつ…意外にも初めが外面が良いのでてっきりすぐ馴染むのかと思いきや、実は引きこもり野郎で、家の中でも2階(ロフトですが)の隅に陣取り息を潜めているので居るんだか居ないんだかわかりません。さらに散歩もだんだん渋々行くようになりました(笑)。いまでも僕との散歩は平伏しておりますが(怖いんでしょうね)、妻との散歩はやりたい放題だそうですから。

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しかし、良い面も持っております。家の中でのマナーが何故か身についており、一度注意したら二度と同じ悪さをしません(散歩時は別)。リーダー(たぶん僕)の言う事には意外にも忠実なんです。トイレも家でやらかした事は一度もありません。誰にも教わっていないはずなんですが。おまけに規則正しい(笑)。時計が読めるのかと本気で思うくらいです。

そんなティニーと3年の月日が過ぎ、ティニーと僕らの間に信頼関係を築く事が出来ました。生まれながらにして悲惨で過酷な状況でしたから、自分以外の第三者を信頼するのは出来なかったと思われますが、少々時間がかかりましたが平凡な毎日を積み重ねる事で少しずつティニーが歩み寄ってきました。まぁーこいつらなら生活してやってもいいか…とでも思ったのではないでしょうか。今では来た当初からみたら別の犬です。ちなみに見た目も。

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初めは「こんなの犬飼っているとは言えないよ」と思っておりましたが、今となれば何十万円もする犬よりもかけがえのない存在となりました。なかなかいい奴だし、よーく見れば結構可愛い(笑)。ですが、ティニーは忠犬ハチ公ではありません。なれません。僕らとの生活は満足している…と思われますが(たぶん)、彼はきちんと自立しております。僕らに依存はしておりません。ですから、仮に僕らがバイクの事故で死んでも、居なくなったら居なくなったなりに生きていくと思います。たぶん2階のロフトで待ち続けるってのはないでしょう。ティニーはいままでの経験から、今があるだけで先の事はわからない…事実、生きるとはそういう事なのですが、彼は身をもって知っていると思います。考えて見れば、ハチ公は楽しかった過去にしがみつき、ずぅーっとそれを願っているだけなんです。美談となっていますが。僕ら人間も同じでなんですよね。本当は。未来を予測している様でも、実は過去の経験から考え出す事しか出来ない訳ですから。なんだか僕に通じる考えをもっています。ティニーは。

僕らの田舎暮らしは、日本の大メディアが言い放つ「こういう家族が正しい」や「こういう生き方が充実した人生」や「お金持ちは偉人」もしくは「お金を持っていれば幸せ&安心」といったバカバカしい価値観で、しかも画一化された社会に逆らってます(笑)。特にお金は、クルマとバイクを買う以外たいした役には立たないですよ。便利な道具ではありますが安心はないだろう。インフレになれば終わりですから。それに大事に取って置いても死んじゃったら使えないじゃん。おまけに人の気持ちは買えないし、犬の気持ちも買えない。

東京を離れた事でしかないはずなんですが、意外にもいろんな事を考えさせられました。「四十にして惑わず」と孔子は言っておりますが、少しは見えてきた…のでしょうか(笑)。

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コメント

寒い時期に一気に突入してしまいましたネ。
1ヵ月前は29℃の日も有ったのに。今年は秋の虫の姿をあまり見ずに冬かな? 
でも日中 気温が上がると てんとう虫より小さな丸いカメムシが飛び回っています。

田舎のラインて何処なのか?
生まれも育ちもココで 今では幼少期(45年+α前)の3倍以上の人口に。
幼少期に映画館が3館から1館になり今ではその1館も有りません。それでもチョット遠いベットタウン?。

ここいらは湧水が多く駅から最初の踏切の下の田んぼ脇にも湧水があり そのまま水道施設に。余った水は流していてその周りにはサワガニが居ます。時々 駅までの道に煎餅になっていたり。また我が家の庭の茂みに住んでいる奴もいて色が黒っぽく変わっています。

都内勤務で今は1時間40分。それでも過去の都内勤務地では2番目に短時間(?)。
人に言わせれば「田舎」らしいです。

投稿: MAC | 2013年11月17日 (日) 23時38分

MACさんの通勤はたいへんだなぁ。僕には完全に無理です。
最近じゃ今(車で30分弱)でも遠いと感じますから。ちなみにEU圏では20分以上は無理だそうです(笑)。

僕も地方の生活を考えた時は厚木とか川越なんかが妥当かななんて思いましたが、僕がリセットするにはこちらの方が結果的に良かったと思えます。

僕も移住するまでは東京23区内以外は田舎だと思っていましたよ(笑)。今の東京近郊は凄い勢いで変わっていますね。実家の三郷(かなり葛飾側)も実家の周りは古い住宅街だからあんまり変化がありませんが、新三郷の方にはCOSTCOが出来ましたから。10年前なら考えられない(笑)。

地方がどんどん過疎化していき、東京から溢れた方々がベットタウンで暮らすので周辺の人口が増えていく構造だと思いますが…どうなんでしょうね。

投稿: 友蔵 | 2013年11月20日 (水) 17時55分

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